第53章 助詞「ノ・な」 N∀Ω

§1 助詞「ノ」「な」の意味・用法 助詞「ノ乙」「な」には種々の意味があるが、その一部を記す。 【1】助詞「ノ」の意味・用法 (イ) 体言に続いて後続語を修飾する。 島ノ〈能〉崎崎[記上巻歌5] (ロ) 直前の語が主語で … 続きを読む

第54章 助詞「ロ・ら」 R∀Ω

【1】助詞「ロ」の意味・用法 助詞「ロ乙」「ら」には種々の意味があるが、その一部を述べる。 (イ) 体言に続いて後続語を連体修飾する。 吾ロ〈呂〉旅は[万20 ―4343防人歌。“私の旅は”] (ハ) 直前の語が直後の動 … 続きを読む

第55章 助詞「あ」

§1 複数を表す助詞「あ」 日本語には助詞「あ」がある。体言・動詞・助詞に付くが、熟合・縮約するので、音節「あ」として現れることはない。 【1】数詞に名詞が続く場合、名詞に助詞「あ」が付いて縮約する ① 「年」は通常は「 … 続きを読む

第56章 「吾が大王」が「わゴおほきみ」になる理由

§1 「常」「苑」が訓仮名で「ト」「ソ」になる理由 【1】「常」が通例は「トコ」と読まれ、訓仮名では「ト」と読まれる理由 [上代1] 常を訓みてトコ〈登許〉ト云ふ。 [古事記上巻。「天之常立神」注] [上代2] やまト〈 … 続きを読む

第57章 「が+思ふ」が「がモふ」になる理由

§1 「吾が家・吾ぎ家」と「吾ぎ妹」 【1】「が+家」が「がへ」にも「ぎへ」にもなる理由 [上代1] 吾がへ〈和何弊〉ノ園に 梅が花咲く[万5 ―837] [上代2] 吾ぎへ〈和岐幣〉ノ方よ 雲居立ち来モ[景行記歌32] … 続きを読む