第86章 補助動詞「なす・ノす」
【1】補助動詞「なす」「ノす」の用例 近畿語では「なす」になり、東方語(近畿の吉野の言語を含む)では「ノす」になる(東歌万14 ―3358或本などでは「なす」にもなる)補助動詞がある。 「なす」「ノす」は名詞に続いて“… … 続きを読む
【1】補助動詞「なす」「ノす」の用例 近畿語では「なす」になり、東方語(近畿の吉野の言語を含む)では「ノす」になる(東歌万14 ―3358或本などでは「なす」にもなる)補助動詞がある。 「なす」「ノす」は名詞に続いて“… … 続きを読む
§1 をぢなし ク活用形容詞で、語幹末尾に「な」があり、その「な」が“……のような”と解せる場合、その「な」は「如す」の動詞語素NOAだと考える。 【1】ク活用形容詞・形容源詞「をぢなし」の用例 《連体》 をぢなき〈乎遅 … 続きを読む
§1 鶴が「たづ」と呼ばれる理由 「たづ」を“鶴”の意味で用いた最古の用例は軽太子の歌である。 天飛ぶ 鳥モ使ひソ 鶴〈多豆〉が音ノ 聞コイエむ時は 吾が名問はさね[允恭記歌84] 『万葉集』には、「見つるかモ」を「見鶴 … 続きを読む
§1 おほほし・おぼほし 【1】「おほほし」と「おぼほし」は同一語。 第二音素節が清音の「おほほし」と濁音の「おぼほし」がある。 [上代1] いふかしみ、おほほし〈意保保志〉み念]はむか [正倉院文書「孝謙天皇詔」。天平 … 続きを読む
§1 たづかなし 拙なく たづかなき〈多豆何奈伎〉朕が時 [続紀天平勝宝元年宣命13] ク活用「たづかなし」の「たづ」は「たづたづし」の「たづ」と同一語で、“片足立ち”の意である。「か」は助詞K∀である。「な」は「をぢな … 続きを読む