第91章 動詞「欲る」と形容詞「欲し」 ―シク形容¥群
§1 四段動詞「欲る」 POR¥ 四段動詞「欲る」がある。 《連用》 つてに用法。 此くや 恋ヒむモ 君が目を欲り〈報梨〉 [斉明紀7年 紀歌123] 《連体》 玉ならば 吾が欲る〈褒屡〉玉ノ 鮑白玉 [武烈即位前 紀歌 … 続きを読む
§1 四段動詞「欲る」 POR¥ 四段動詞「欲る」がある。 《連用》 つてに用法。 此くや 恋ヒむモ 君が目を欲り〈報梨〉 [斉明紀7年 紀歌123] 《連体》 玉ならば 吾が欲る〈褒屡〉玉ノ 鮑白玉 [武烈即位前 紀歌 … 続きを読む
§1 シク活用形容詞「時じ」 【1】形容詞「時じ」の用例 形容詞「時じ」には“特定の時ではなく、いつでも”“一時期だけではなく、ずっと”“しかるべき時節ではない”などの意味がある。 《未然》 ずむ用法。 来ませ吾が夫子 … 続きを読む
§1 心無し・あづき無し 語幹末尾の「な」が「無」である形容詞がある。 (1)心無し。 真遠くノ 野にモ遇はなむ 心無く〈己許呂奈久〉 里ノみ中に 遇へる夫なかモ[万14 ―3463東歌] この歌の「心無く」は“私の望む … 続きを読む
§1 形容源詞「おなじ・おやじ」 【1】形容源詞「おなじ」「おやじ」の用例 [上代1] 君がむた 行かましモノを おなじ〈於奈自〉コト 後れて居れド 良きコトモ無し[万15 ―3773] [上代2] 橘は 己が枝枝 成れ … 続きを読む