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日本語の本質音は父音素と4つの母音素と4つの兼音素で表せる

著:坂田隆

  • 序章
  • 第一編 「見」の終止形が上代語で「み」になる理由
    • 第一部 動詞連体形の活用語足はAU
    • 第二部 Yは「い甲」を形成する
    • 第三部 双挟潜化
    • 第四部 ナ行変格活用と動詞終止形活用語足
    • 第五部 上代語動詞「居」の終止形「う」
    • 第六部 上代語上甲段活用動詞「見」の終止形
    • 第七部 上二段活用動詞終止形の遷移過程と連体形「見る」「居る」「過ぐる」「生ふ」の遷移過程
    • 第八部 上乙段活用動詞「干」「嚔」「居」「廻」
  • 第二編 四段動詞に続く助動詞「り」と動詞の命令形
    • 第一部 体言を表す動詞連用形と、四段動詞に続く助動詞「り」
    • 第二部 動詞命令形
  • 第三編 弱母音素∀と動詞未然形
    • 第一部 弱母音素∀
    • 第二部 動詞未然形の仮定用法・ずむ用法
  • 第四編 兼音素¥とサ変・カ変と動詞已然形
    • 第一部 兼音素¥
    • 第二部 否定助動詞「ず・にす」
    • 第三部 「思ふ」「面」「持つ」の「モ乙」が駿河で「メ乙」になる理由
    • 第四部 サ行変格活用動詞・カ行変格活用動詞
    • 第五部 上代語の動詞已然形
  • 第五編 兼音素Ωと下二段動詞
    • 第一部 兼音素Ω
    • 第二部 助動詞「む」
    • 第三部 単音節下二段活用とエ乙型複音節下二段活用
    • 第四部 東方語下二段「忘ら」「明け甲ぬ」
    • 第五部 可得動詞「焼ケ」「見ゆ」と可得助動詞「ゆ・らゆ・る」
  • 第六編 動詞連用形とラ変動詞
    • 第一部 動詞連用形の体言用法・つてに用法
    • 第二部 四段動詞の連用形い音便
    • 第三部 ラ行変格活用動詞
  • 第七編 助動詞「す」「ふ」「ゆ・らゆ・る」「なふ」、および助詞「う」
    • 第一部 尊敬助動詞「す」・継続助動詞「ふ」・可得助動詞「ゆ・らゆ・る」「る・らる」
    • 第二部 助詞「う」と“時”を表す「う」
    • 第三部 東方語否定助動詞「なふ」と、東方語「来なに」「付かなな」
  • 第八編 動詞・助動詞の語素形Y用法と、助動詞「き」「り」「ませ・まし」
  • 第九編 上代九州語および続日本紀・延喜式以後の日本語
    • 第一部 上代九州語で上代特殊仮名「迷」甲乙両用問題と「いさちる・いさつる」問題を解く
    • 第二部 広瀬本万葉集東歌で“心”が「吉々里」と読まれる理由
    • 第三部 続日本紀の「賜∧乙る」「荒ビ乙る」と『延喜式』の「荒び甲る」
    • 第四部 下二段「消」「蹴ゑ」の活用の遷移過程
    • 第五部 平安語・現代語の動詞活用
  • 第十編 助詞「ノ・な」「ロ・ら」「あ」
    • 第一部 助詞「ノ・な」「ロ・ら」「あ」
    • 第二部 「吾が大王」が「わゴおほきみ」に、「吾が思ふ」が「わがモふ」になる理由
  • 第十一編 形容源詞と形容源化語素
  • 第十二編 形容詞の語素構成と活用
    • 第一部 形容詞の終止形・連用形・連体形・未然形
    • 第二部 ク活用「しコメき」「武き」とシク活用「うれしく」「らしき」
    • 第三部 形容詞の已然形
    • 第四部 形容詞きう縮約・否定助動詞ずう縮約
  • 第十三編 形容詞はどうしてク活用とシク活用に分岐するのか
    • 第一部 穏ひし・寂し・斎斎し・緩し
    • 第二部 語幹末尾が「エ乙」段・「え甲」段の形容詞
    • 第三部 語幹末尾が「お甲」段・「お丙」段の形容詞
    • 第四部 語幹末尾に助詞がある形容詞
    • 第五部 「またけむ・まソけむ」と「おほし」
    • 第六部 補助動詞「なす」「ノす」と形容詞語幹末尾の「如」
    • 第七部 「欲し」「時じ」「同じ」
    • 第八部 否定推量助動詞「ましじ」「じ」
    • 第九部 形容素詞の連体用法・已然用法
    • 第十部 ク・シクが分岐するのはどうしてか
  • 第十四編 ク語法は「連体形+AYく」
  • 参考文献
  • おわりに

第一部 兼音素Ω

第24章 兼音素Ω

§1 「わ」にも「あ」にもなる「吾」の父音部はΩ 【1】「若し」「忘る」の第一音素節WAは「わ」になるが、「あ」にはならない ワ行音素節の父音部になる音素は二つある。 一つは、〔「あ」に変化しない「わ」〕の父音部たる音素 … 続きを読む

カテゴリー 第五編 兼音素Ωと下二段動詞 > 第一部 兼音素Ω
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    • 第二部 動詞命令形
  • 第三編 弱母音素∀と動詞未然形
    • 第一部 弱母音素∀
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  • 第四編 兼音素¥とサ変・カ変と動詞已然形
    • 第一部 兼音素¥
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    • 第一部 尊敬助動詞「す」・継続助動詞「ふ」・可得助動詞「ゆ・らゆ・る」「る・らる」
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  • 第九編 上代九州語および続日本紀・延喜式以後の日本語
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    • 第二部 広瀬本万葉集東歌で“心”が「吉々里」と読まれる理由
    • 第三部 続日本紀の「賜∧乙る」「荒ビ乙る」と『延喜式』の「荒び甲る」
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  • 第十一編 形容源詞と形容源化語素
  • 第十二編 形容詞の語素構成と活用
    • 第一部 形容詞の終止形・連用形・連体形・未然形
    • 第二部 ク活用「しコメき」「武き」とシク活用「うれしく」「らしき」
    • 第三部 形容詞の已然形
    • 第四部 形容詞きう縮約・否定助動詞ずう縮約
  • 第十三編 形容詞はどうしてク活用とシク活用に分岐するのか
    • 第一部 穏ひし・寂し・斎斎し・緩し
    • 第二部 語幹末尾が「エ乙」段・「え甲」段の形容詞
    • 第三部 語幹末尾が「お甲」段・「お丙」段の形容詞
    • 第四部 語幹末尾に助詞がある形容詞
    • 第五部 「またけむ・まソけむ」と「おほし」
    • 第六部 補助動詞「なす」「ノす」と形容詞語幹末尾の「如」
    • 第七部 「欲し」「時じ」「同じ」
    • 第八部 否定推量助動詞「ましじ」「じ」
    • 第九部 形容素詞の連体用法・已然用法
    • 第十部 ク・シクが分岐するのはどうしてか
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