第33章 尊敬助動詞「す」・継続助動詞「ふ」 OAYS・OAYP
§1 尊敬助動詞「す」 OAYS 【1】四段動詞に尊敬助動詞「す」が続く場合、動詞語尾は「あ」段になることが多いが「オ乙・お丙」段・「え甲」段になることもある [上代1] 四段動詞語尾が「あ」段になる用例。 《未然》 仮 … 続きを読む
§1 尊敬助動詞「す」 OAYS 【1】四段動詞に尊敬助動詞「す」が続く場合、動詞語尾は「あ」段になることが多いが「オ乙・お丙」段・「え甲」段になることもある [上代1] 四段動詞語尾が「あ」段になる用例。 《未然》 仮 … 続きを読む
§1 近畿語「過ぐす」が東方語で「過ごす」になる理由 (1)上二段動詞「過ぐ」。 新治 筑波を過ギ〈須疑〉て [景行記歌25] 動詞「過ぐ」は上二段だから、その動詞語素は「すGW」である。 (2)四段動詞は近畿語で「過ぐ … 続きを読む
§1 “時”を表す「う」 “時”に関する単語の中には、末尾音素節が「う」段のものがある。「何時」「明日」「昼」「夜」である。 か黒き髪に 何時〈伊都〉ノ間か 霜ノ降りけむ[万5 ―804] 君が目を 今日か明日〈安須〉か … 続きを読む
【1】「射ゆ猪」の用例 射ゆ〈伊喩〉猪を 繋ぐ川傍ノ 若草ノ 若くありきト 吾が思はなくに[斉明紀4年 紀歌117] 射ゆ猪〈所射鹿〉を 繋ぐ川傍ノ 和草ノ 身ノ若か∧に さ寝し子らはモ[万16 ―3874] 【2】 … 続きを読む
【1】東方語否定助動詞「なふ」の用例 東方語では否定助動詞として、近畿語と同じ「ず」も用いられるが、「なふ」も用いられる。 《終止》 なふ。 去にし宵より 夫ロに逢はなふ〈安波奈布〉ヨ[万14 ―3375東歌] 《未然》 … 続きを読む
§1 東方語で「な」「の」に変化する助詞「に」の本質音 【1】近畿語で「しもつ枝」が「しづ枝」になる理由。 雄略記歌99では「下つ枝〈斯毛都延〉」が「しづ枝〈斯豆延〉」とも記される。「しもつ」の「も甲つ」が「づ」になる遷 … 続きを読む